フィンランド猫の珍しい毛色「塩味リコリス」遺伝子変異が原因
研究・科学フィンランドに生息する「塩味リコリス」と呼ばれる珍しい猫の毛色は、ヘルシンキ大学らの研究で特定の遺伝子変異が原因と判明しました。
北欧の猫に新発見!「塩味リコリス」の毛色の秘密が明らかに
海外の猫情報サイトModern Catの報道によるとフィンランドの一部に見られる「塩味リコリス」という珍しい毛色パターンは遺伝子の突然変異によって引き起こされることがヘルシンキ大学とペット遺伝子検査会社Wisdom Panelの共同研究で特定されました。
この発見は猫の毛色の多様性と遺伝学に関する新たな一歩であり、私たち猫好きにとって大変関心を引くニュースです。
一体どのような毛色でなぜそのような名前がつけられたのか。
そして、その背後にある科学的な秘密を探ります。
まるで北欧キャンディ!「塩味リコリス」ってどんな猫?
「塩味リコリス」と呼ばれるこの毛色パターンは黒い毛の中に白い毛が混じり合う、非常に特徴的な外見です。
まるで霜が降りたようにあるいは白髪が混じり始めたかのように独特のまだら模様が目を引きます。
その名前の由来は北欧で広く親しまれている真っ黒なキャンディ「サルミアッキ」(塩味リコリス)に似ていることから名付けられました。
あの黒いキャンディに白い粉砂糖がかかっているイメージを想像するとわかりやすいでしょう。
フィンランドのごく一部の猫にしか見られない非常に珍しい毛色であることもその神秘的な魅力を一層引き立てます。
毛色の謎を解明!「w-sal」遺伝子の正体とは?
共同研究チームはこのユニークな毛色を生み出す原因となる遺伝子変異を特定し、「w-sal」と名付けました。
この「w-sal」は猫の毛色形成に重要な役割を果たす「KIT遺伝子」の変異体であることが判明しています。
KIT遺伝子とはメラノサイト(色素細胞、つまり色のもとになる細胞)の発生や生存に関わる重要な遺伝子です。
つまり、「w-sal」変異を持つ猫ではこのメラノサイトがうまく機能しなかったり数が少なかったりすることで毛に色が適切に付かなくなります。
その結果、黒い毛の中に白い毛が混じる「塩味リコリス」の毛色になるという仕組みです。
猫の毛色遺伝学に新たな扉!今回の発見が意味すること
今回の「w-sal」遺伝子の特定は単に珍しい毛色の原因が分かっただけにとどまりません。
猫の毛色パターンがどのように形成されるのかその複雑なメカニズムを解き明かすための重要な手がかりとなります。
これまで知られていなかったKIT遺伝子の新たな変異体が見つかったことで今後、他の動物の毛色や皮膚の色素沈着に関する研究にも応用される可能性もあります。
この研究は猫のブリーディングにおける遺伝子検査や、遺伝性疾患の特定などペットの健康管理にも役立つ知見をもたらすことが期待されます。
日本の猫にも隠れた個性があるかも?「うちの子」の毛色に注目!
フィンランドで発見された「塩味リコリス」のようなドラマチックな毛色変化は稀かもしれません。
しかし、私たちの身近にいる日本の猫たちもそれぞれが個性豊かな毛色や模様を持っています。
例えば、三毛猫やサビ猫の複雑な模様は遺伝子の働きが織りなす芸術品です。
また、子猫の時には黒かったのに成長するにつれて茶色っぽくなる「ラスティ」と呼ばれる毛色変化も存在します。
今日からぜひ「うちの子」の毛色をじっくり観察してみてください。
光の当たり方や成長の過程で新たな発見があるかもしれません。
もしかしたら、まだ科学的に解明されていない特別な毛色パターンの一部をあなたが見ているのかもしれませんよ。
猫の神秘に終わりなし!
今回の「塩味リコリス」の発見は猫たちの多様性とその背後にある遺伝子の奥深さを改めて教えてくれました。
猫という生き物が持つ神秘はまだまだ尽きることがありません。
これからも世界中の研究者たちが新たな発見を続け、私たち猫好きを驚かせ楽しませてくれることでしょう。
愛猫との暮らしの中で今回発見された「塩味リコリス」のような遺伝子が織りなす毛色の秘密に思いを馳せてみるのも素敵です。
原典
Modern Cat: https://moderncat.com/articles/salty-licorice-cat-coat-pattern/
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